経費とは、投資→成果、の矢印が引ける支出

そもそも、経費ってどんなものですか??

先日、とあるお客さんからのご質問として出たものです。


会計士・税理士として、

数多くの「経費となるもの」「ならないもの」「グレーなもの」を見てきました。

しかしながら、経費の本質について、

一言でバシッと言えるほど、突っ込んで考えたことはありませんでした。

経費って、いったいなんだろうか?という話。

ちょっと考えてみました。

 

 

経費とは、投資→成果、の矢印が引ける支出

個人であれ、会社であれ、

事業=金儲け=成果を得るための活動、です。

 

しかし、通常、その成果は、黙っていても得られるわけではありません。

成果を得るためには、事前に犠牲を払わないといけない。

その犠牲が、投資です。

 

逆にいうと、投資をするから、成果が得られる。

種をまくから、花が開くのです。

 

このとき、

投資→成果

という図式ができますが、

この「成果」との結びつきで考えることができる支出=「投資」が、

経費にできるものです。

 

事業との関連、というより、成果との関連

事業との関連性、ということが言われますが、

事業と関連すればいい、というものではありません。

事業としてやっているんですよ、というだけなら、屁理屈でも通じてしまいます。

そうではなく、成果との関連が必要。

かつ、その関連が、シンプルであればあるほどよい。

 

もちろん、これだけですべてを説明することは困難です。

個別に、経費にしやすいもの、経費にしにくいものはあります。

一般の常識と、税務の常識がかけ離れているものもあります。

 

 

しかしながら、基本の考え方としては、共通です。

 

投資→成果、の矢印が引けるか?

 

こういった基準で、

ご自身の事業のお金の使い方、説明のつけ方を、見直してみませんか?