価値観を脳に染み込ませたいなら、読むより聴くがオススメ

 
自己啓発系の書籍で、自分がいいと思ったものは、
音声データを入手し、「聴く」のが非常にいいです。
 

潜在意識に知識が入り込んでゆく

経営コンサルタント神田昌典氏のベストセラー本
「非常識な成功法則」では、
非常識的情報獲得術として、
成功した経営者や優れたコンサルタント
カセットテープを聴くことが推奨されています。
 
著者は、その効用について、
①知識が増える
②時間が増える
③発想力が高まる
④行動力が高まる
と、大絶賛しています。
 
 
私の場合、本は一回読んだだけで満足してしまうことが多い。
しかしテープは隙間の時間に繰り返し聞くことが多いので、
知らぬ間に自分の力になっている。
その際、ぼーっとして全然聴いていなかったと思っても、心配いらない。
逆にぼーっとしているときほどα波状態になっているから、
潜在意識に直接知識が入ってきていると思ったほうがいい。
潜在意識に知識を取り込むと、それは行動を変化させる。
神田昌典「非常識な成功法則」フォレスト出版.2002)
 
 
このように、「ぼーっと」浴びるように書籍の内容を流してくことで、
その価値観や考え方が脳に染み込んでいき、
新たな発想や行動を生むのです。
 

繰り返し聴くことで、血肉化してゆく

 
私自身実践していて興味深いのが、
繰り返し聴くことによる効果。
初めて聴いたときは、正直いって疑問も多く、
内容の半分程度しか頭に入らないこともしばしば。
しかし、何度か聴いていくうちに、
徐々に理解量が増していくのです。
 
しかもそれは、単に知識が増えた、というだけでなく、
血肉化した考え方として自分の中にインストールされた感覚になるのです。
 
したがって、実践するなら、自己啓発本などが親和性が高いです。
 
また、難易度が高い本も、
繰り返し聴いているうちに、大枠が理解できるようになります。
なので、新しい分野にトライする際に、手始めに聴いてみるのはアリですね。
 

本はスマホで聴く

 
神田氏は当時、カセットテープを推しておりましたが、
現在では、スマホに音声データをダウンロードして聴くのが一般的でしょう。
 
中でもオススメが、
①audiobook.jp
です。
 
①audiobook.jp(旧Febe)は、
一般の書籍を音声化して提供しているサービスの中で、
もっとも品揃えが高く、魅力的です。
専用のスマホアプリにて再生でき、操作性もいいです。
 
ただ、ネックは価格。
一般の書籍と同額です。
しかも、文字情報は得られないため、何回か聴いたあと、
ザックリ読みをしたい、と思った時に対応できないのもつらいです。
 
そこで②Kindle
これに、Kindleアプリの音声読み上げ機能を駆使して、
オーディオ化します。
iPhoneでもAndroidでもできます。
 
Kindleであれば、新品の本よりも値引きされていることもありますし、
文字情報があるので、読みながら聴く、ということもできます。
音声読み上げがややクセがありますが、
すぐに慣れます。
 
私自身は、Kindle unlimitedで、
特定の論点にまつわる本を手当たり次第に聴き漁る、なんてことをやってたりします。
もちろん、倍速再生も可能です。
 

まずはKindleから

 
ということで、「読む」のほかに「聴く」という選択肢を手に入れると、
インプットの幅が広がります。
まずは、コストの少ない、Kindleから、聴いてみてはいかがでしょう??
 

サラリーマン大家さんは自分で確定申告をやったほうがいい3つの理由

サラリーマンをしながら、
副業として、
アパートや区分所有マンションを1〜2つ貸しているような方は、
確定申告を税理士に任せず、ご自身でやるべきです。
 
私自身、税理士であり、
自らの仕事を無くすような主張ではあるのですが、そう感じます。
その理由を考えてみました。
 

①自分でやらないと、学びが無い→判断ができない、対応ができない

「自分では分からないから」といって、
税理士に丸投げする方ほど、不動産投資について理解が無いことがよくあります。
しかし、実際には、帳簿付けは、その理解の大チャンスです。
 
・資金の流れをつかめ、資金繰りを把握できる
・どういった項目が収入となるのか、経費となるのかを理解できる
・最大の経費である税金をいかに抑えるかを考えることができる
 
こういったことは、不動産投資の本を読み漁っても、
なかなか理解することはできません。
それを、自分で手を動かし、考えながら決算書を作ることで、
自分の脳裏に刻まれ、理解することができるのです。
 
税理士に丸投げする方は、そういった理解のきっかけを作れないので、
ますます分からなくなります。
 
なんとなくでも、収支が回っているうちはいいです。
しかし、経年とともに、
空室が増え、減価償却費が減り、借入金利息が減ってくるなかで、
キャッシュが苦しくなってきます。
 
その時にどう対応するか。
知識が薄いままでは、その判断もままなりません。
 
もちろん、税理士さんや不動産会社さん、大家さん仲間など、
アドバイスをくれる方はいても、やはり自分で理解していないと、
スピーディに、的確な判断ができません。
 
したがって、サラリーマン大家さんは、
自分で帳簿付けをやるべきなのです。
 

②税理士報酬は高いし、あてにならない

アパートや区分所有マンション1〜2棟といった規模の場合、
税理士報酬は、そこまで払えないのが現実的でしょう。
 
しかし、帳簿付けの代行の他に、
将来のアドバイスや節税対策、といった踏み込んだところまでお願いすると、
儲けがなくなるほど報酬が発生してしまうのが通常です。
 
かといって、値引きを強いると、
今度は、過去の数字をまとめてくれるだけになってしまい、
効果的なアドバイスが得られないことが考えられます。
 
この辺は、税理士である私としても心苦しいところですが、
実際、そうしないと、税理士としても採算が合わない、というのが本音です。
 
理想的には、毎年の帳簿付けや確定申告自体はサラリーマン大家さんご自身でやり、
その導入支援や節税アドバイスといったところだけを専門家にお願いする、
というのがいいですね。
 

③不動産所得はパターンが取引の決まっており、難易度が高くない

とはいえ、不動産所得の場合、決算書の作成は、難しくありません。
 
・賃料収入
礼金収入
・駐車場収入
・管理費
・通信費
・損害保険料
・固定資産税
・借入金利
・借入金返済
・修繕費
 
この辺りがよく出てくる科目でありますが、
はっきりいってワンパターンです。
一度整理ができれば、毎年同じ処理をすれば大丈夫です。
 
複式簿記とかいわれても、よく分からない…」
という方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、こちらも、最初に入力の仕組みを掴んでしまえば、問題ありません。
 
加えて、IT技術の進展で、便利なサービスが増えています。
その最たる例が、クラウド会計システム。
インターネットバンキングと連動して、自動で仕訳を生成してくれます。
帳簿付けは、お金が出た/入ったの取引がほとんどなので、
資金移動さえ記録できれば、あとは調整を加えるだけです。
 
もちろん、確定申告の締め切りである3月ギリギリになって、
専門的知識や経験が無い方が、
慌てて一度に処理しようとするのは無理があります。
しかし、1年間の中で計画的に処理していき、
疑問を一つ一つ丁寧につぶしていく分には、
まったくハードルが高くありません。
 

やるなら、今から

このように、サラリーマン大家さんの確定申告は、

自分でやるべきだし、自分でやれます。

しかし、年が明けて、ギリギリになってからでは、遅いです。

 

やるなら、今から。

ネットで検索するなり、書籍を買うなり、

ファーストステップを踏み出してみましょう。

経費とは、投資→成果、の矢印が引ける支出

そもそも、経費ってどんなものですか??

先日、とあるお客さんからのご質問として出たものです。


会計士・税理士として、

数多くの「経費となるもの」「ならないもの」「グレーなもの」を見てきました。

しかしながら、経費の本質について、

一言でバシッと言えるほど、突っ込んで考えたことはありませんでした。

経費って、いったいなんだろうか?という話。

ちょっと考えてみました。

 

 

経費とは、投資→成果、の矢印が引ける支出

個人であれ、会社であれ、

事業=金儲け=成果を得るための活動、です。

 

しかし、通常、その成果は、黙っていても得られるわけではありません。

成果を得るためには、事前に犠牲を払わないといけない。

その犠牲が、投資です。

 

逆にいうと、投資をするから、成果が得られる。

種をまくから、花が開くのです。

 

このとき、

投資→成果

という図式ができますが、

この「成果」との結びつきで考えることができる支出=「投資」が、

経費にできるものです。

 

事業との関連、というより、成果との関連

事業との関連性、ということが言われますが、

事業と関連すればいい、というものではありません。

事業としてやっているんですよ、というだけなら、屁理屈でも通じてしまいます。

そうではなく、成果との関連が必要。

かつ、その関連が、シンプルであればあるほどよい。

 

もちろん、これだけですべてを説明することは困難です。

個別に、経費にしやすいもの、経費にしにくいものはあります。

一般の常識と、税務の常識がかけ離れているものもあります。

 

 

しかしながら、基本の考え方としては、共通です。

 

投資→成果、の矢印が引けるか?

 

こういった基準で、

ご自身の事業のお金の使い方、説明のつけ方を、見直してみませんか?